ロッド式シリンダ

Festoのロッド式シリンダは直線運動を実行するための空気圧アクチュエータです。ロッド式シリンダは丸形シリンダ, プロファイルシリンダ, 薄形シリンダ, ショートストロークシリンダ, 扁平シリンダ, ミニチュアシリンダ, ねじシリンダ, ステンレス製シリンダとしてご利用いただけ、ピストン径に応じて6barで最大50KNのスラスト力を発揮します。一部のタイプはATEX指令に準拠した爆発性雰囲気に対応したものもあり、耐腐食性ステンレスを採用することでクリーニングが非常に簡単になタイプもあります。

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丸形シリンダ

そのデザインにより丸形シリンダは狭いスペースへの設置が可能です。すべての丸形シリンダに共通しているのは高性能と長寿命、そして取り付けが迅速かつ簡単な点です。ロッド式シリンダは複動アクチュエータとしても単動アクチュエータとしても、またISO 6432準拠の空気圧シリンダとしてもご利用いただけます。

丸形シリンダ

プロファイルシリンダとタイロッドシリンダ

成形チューブやタイロッド式のFestoのシリンダは全く同じ取付インタフェースになっており、テクニカルデータも同じです。またどちらの寸法もISO 15552規格に適合しています。これらのエアシリンダの違いは近接センサの取付方法です。チューブにスイッチ取付溝が設けられているのに対し、タイロッドシリンダでは別売の取付キットを使用してタイロッドに組み付けられます。

プロファイルシリンダとタイロッドシリンダ

薄型, ショートストローク, 扁平シリンダ

薄型シリンダはストロークに対して全長が非常にコンパクトな空気圧シリンダです。薄型シリンダは通常、スペースが非常に限られ横荷重が小さい場合に使用されます。薄型シリンダは直接取付タイプのシリンダグループに属し、その多くは専用のアクセサリなしでの取り付けが可能です。ショートストロークシリンダは最小ストロークが2.5mm、扁平シリンダはその名前が示すようにねじれ防止の楕円形ピストンで特にフラットなデザインが特徴です。

小型,薄型,扁平シリンダ

マルチマウントおよびカートリッジシリンダ

マルチマウントシリンダは追加の留め具(ネジ以外)なしで1つまたは複数の面から取り付けることができるシリンダです。カートリッジシリンダはシステムのねじ穴に直接取り付け、単動として使用します。このシリンダの組み立てとエア接続には別途アクセサリは必要ありません。これにより非常に省スペースな配置が可能です。

マルチマウントシリンダおよびカートリッジシリンダ

クランプ付シリンダ

ピストンロッド用のクランプユニットを装備したロッド式シリンダです。圧力が最低作動圧力を下回ると摩擦によってロッドがクランプされます。そのタイプによりバックラッシュあり/なしのものがあります。静止保持にはクランプ機構付のシリンダを使用します。動的ブレーキングやセーフティ関連のコントローラで使用する場合、対応するテストレポート付の保持ブレーキが必要です。

クランプユニット付シリンダ

ステンレスシリンダ

ステンレスシリンダは過酷な環境下での使用を可能にする耐腐食性が特長です。材質には特に高品質ステンレスの1.4301と1.4401が使用されています。実績のあるステンレスが薬品、洗浄剤や消毒剤による負荷からシリンダを保護します。

ステンレスシリンダ

ロッド式シリンダの動作機構

ロッド式シリンダ内には常に圧縮空気によって動きが制御される駆動ピストンを備えたピストンロッドがあります。ピストンに加えられたエネルギーはピストンロッドを介して可動部品に伝達されます。ピストンロッドを含むシリンダは複動および単動のロッド式シリンダとしてご利用いただけます。

ピストンロッドを備えた単動シリンダにはエア接続ポートが1つ備わっています。接続ポートから圧縮空気が導入され、ピストンが一方向に移動します。シリンダからエアが排気されると、ピストンはスプリングによって元の位置に戻ります。

一方、複動シリンダにはエア接続ポートが2か所あり、圧縮空気でのみ駆動されます。圧縮空気はいずれかのポートに圧縮空気を供給することにより、伸縮または格納動作を駆動します。