規格外

Stama社の工作機械にはバッチサイズの小さな製造と大規模なシリーズの製造をほぼ自由に続けて切り換えることができるという大きな利点があります。「私たちのフライスターニングセンタを非常に強力なものにしているのはワークを完全に1回の作業サイクルで6面全てからフライス加工, 旋盤加工, ドリル加工, リーマ加工, 歯切り加工, バリ取り、研磨できる性能です。」(Gerhard Schweicker：Stama社セールスエンジニア) 「Festoの5軸加工ではワークと工具を空間的に自由に相互に配置し、回転させることができます。」(機械エキスパート))

統合型オートメーション： パーツは適切なグリッパを持つFestoリニアガントリによってロードされます。

垂直方向でのパーツロード

「MTシリーズMT726-2CとMT734-2Cの機械では2つの工具が互いに独立して同時に使用されます。回転可能な回転スピンドルにより垂直方向のパーツロードも可能です。」(Schweicker) 「パーツは適切なグリッパを持つFestoのリニアガントリである統合型オートメーションによってロードされます。」(Jochen Boscher：Stama, プロジェクト管理担当) ローダとアンローダはワークを加工ステーションに配置し、ワークはそこで自動的にクランプされます。これにより作業サイクルを最適に活用することができます。1つのワークがまだ加工されている間に、統合型オートメーションソリューションは加工エリアに移動し、完成したパーツを降ろし、他のワークに関わりなく加工後に取り出すことができます。

その結果、従来必要とされていた手作業によるロードが不要となり、作業時間の短縮と作業コストの削減が可能になっています。代わりにすぐに設置可能なリニアガントリは新たな視点をもたらします。水平軸には長さ4.5メートルのDGE, 垂直軸にはFestoのグリッパHGPLを搭載した2台の独立したEGCがあり、ワークを作業エリアに直接搬送して加工することができます。つまり同時にロードとアンロードが可能です。Festoは完全なローダとアンローダを機械にReady-to-Installの状態で提供します。

ツールチェンジャーでセットアップ時間を短縮

部品が頻繁に交換される場合のセットアップ時間を大幅に短縮するために、Stama社は他の工具を収納するための追加のマガジンを持つMT726およびMT734シリーズのフライスターニングセンタを提供しています。完全自動化された工具交換もFestoの完全ですぐに設置可能なハンドリングソリューションによって実行されます。このダブルグリッパ/ロータリユニットはEGC, ロータリアクチュエータDRRD, 高剛性グリッパHGPTで構成されています。「プロジェクトエンジニアリングの際に、ワークと工具のハンドリングに必要な全てのハンドリングソリューションをシングルソースで入手できることは大きな利点です。」(Boscher) 「Festoは機械の完全なオートメーションのための有能な開発パートナーになります。」

すぐに設置可能なシステムソリューション

フライスターニングセンタのためにシステムソリューションのプロジェクトエンジニアリングを行う際に、Festoの技術・アプリケーションセンターのスペシャリストたちはすぐに設置可能な何千件ものハンドリングソリューションで培われた、彼らの豊富な経験を活用しました。ですからそのようなプロジェクトの場合、様々なバスシステムの統合や機械コントローラへのI/O接続に問題はありません。組み込み用インタフェースと分離ポイント用にカスタマイズされたソリューションでは各要件に合わせた調整が行われます。たとえばここではローダとアンローダ, 追加マガジンのツールチェンジャはフロントエンドで顧客に合わせた調整を行うため特にフレキシビリティがある仕様になっています。

「Festoのローダ/アンローダ、ツールチェンジャによる統合型オートメーションソリューションは機械レイアウトの省スペースの実現に貢献しています。」(Schweicker) 「Festoの機械の4分の3は世界中で使用されているため充実した販売およびサービスネットワークを持つFestoのようなグローバルパートナーと協力することがますます重要になっています。これは特に、Festoが工作機械メーカーとして力強く成長している市場である中国について言えることです。」(Boscher：Stama社)