コンセプトの構築
複雑さの低減とエンジニアリングコストの削減、最大限の規格化
このフェーズではシステムの基礎を構築します。Festo Motion Terminalは以下の分野でお客様を特に強力にサポートします:
- 高度なフレキシビリティによるシステム/システムモジュールの規格化されたプラットフォームコンセプト、 バルブプレートが50以上のコンポーネント機能を可能に
- 複雑さを低減し1つのテクノロジーで様々なアプリケーションに対応
- 機能はモーションアプリにリンクされているため、設計・開発フェーズでのエンジニアリングコストを削減、 これにより適合, 改良, コンセプト設計をフレキシブルかつ迅速に実行することが可能
- 納入後の変更時に発生するフォローアップコストの削減:ハードウェアの介入なしで変更ができるため"10倍の法則"を大幅に低減可能、 未発見のエラーに対するコストがフェーズを重ねるごとに10倍になるという法則を回避
- ノウハウ保護の統合:Festo Motion Terminalのバルブにどのような機能が割り当てられているかは外見からわからず、 モーションアプリから割り当てることで無権限者が機能やシステム構造を分析・特定するような事態を防止
設計とプログラミング
設計をより速く, プログラミングの手間を軽減
耐用年数コストの全体の約25〜30%を占めるこのフェーズは機械やプラントの建設における最大のコストプールの1つです。Festo Motion Terminalならこれらのコストを削減することが可能です。
- よりスピーディな設計製品番号やCADモデルを削減しよりシンプルな図面と明確なインタフェースを実現
- 迅速で簡単な機能の適合:アプリで機能を新しく割り当てるため設計作業終了後でもハードウェアを変更が不要
- 省スペースソリューション:2台の比例制御バルブを1台のバルブでカバーするなど 必要とするコンポーネントを最少化しスペースを半分に
- プログラミングの手間を軽減:アプリケーションに応じて事前に定義されたモーションアプリと機能を使用
調達
部品リストを削減とロジスティクス/保管コストの削減
このフェーズでは納期や価格、サプライヤ情報に内部保管スペースなど多くのデータを照会しERPシステムに入力・メンテナンスする必要があります。Festo Motion Terminalの利点は以下の点で活用することが可能です:
- 部品リストの削減と手間やミスの回避:スピードコントローラやショックアブソーバ、圧力センサなど必要とされていた追加コンポーネントが不要に
- データ管理とデータのメンテナンスのコストの削減:必要なハードウェアを1つのコンポーネントに集約
- 機能変更用のハードウェアの再発注不要:必要な追加機能をソフトウェアパッケージとして購入可能
- ロジスティクスコストや保管のコストを削減し全体をより把握しやすく:1つの製品を50以上のコンポーネントに置き換えることが可能
アッセンブリ
インタフェースをカッティングせずにアッセンブリ作業とコストを軽減
効率性を最大限に高めるには可能な限り機能統合したソリューションが必要です。Festo Motion Terminalの利点は以下の通りです:
- アッセンブリ作業の手間を軽減しミスをなくす:単体コンポーネントの組み付けやアッセンブリが不要
- アッセンブリをより簡単に:同じインタフェース
- 機能テストの回数を少なく:ユニットがソリューションパッケージ(ソフトストップなど)全体をカバー
- できるため、リークの低減:"リーク診断"アプリでリークを直ちに検出しその位置を特定、コンポーネント数が削減されたことでリークのリスクも低減
コミッショニング
手動で設定しないため、複雑なソリューションのコンフィグレーションとパラメータ設定もより簡単に
システムが最適に動作するにはコミッショニング中に全コンポーネントを相互に調整する必要があります。Festo Motion Terminalならコミッショニングもはるかに簡単になります。
- より複雑なソリューションのコンフィグレーションやパラメータ設定がさらに簡単に:移動時間や圧力などを指定
- 手作業による設定や再調整が不要に:流量を変えることで行っていた速度制御なども 改ざんに対する保護も実現
- 同じ空気圧システムを簡単な作成:デジタルアプリを簡単に複製しパラメータセットを介して他のMotion Terminalへ転送できるため コストを最大30%節約しつつ同一の別システム構成が可能に
- 自己最適化システム:負荷条件が変動した場合などでも最低限のエネルギー消費
運転
スピーディなシステム適応、エネルギー効率の高いシステム運用、スペアパーツの在庫コスト削減
設備総合効率(OEE)の高さは生産性を最大化し、システムの運転の経済性を最高にするための前提条件です。Festo Motion Terminalはシステムの生産性を高めます。
- ダウンタイムを削減:フォーマット変更やIndustry 4.0でのフレキシブルな製造などの実施、ハードウェアを変更しない迅速な再コンフィグレーションとシステム適応
- 予兆保全を改善:"リーク診断"などのアプリが機械停止に至る前にリークを検出しその位置を正確に特定
- のおかげで、よりエネルギー効率の高いシステム運用とより迅速な償却:ピエゾテクノロジーとECOアプリ"ECOドライブ"により1台のシリンダ(DSBC-32-100)なら初年度で最大100ユーロのエネルギーコストを節約可能(1サイクル:2〜3秒, 負荷:0.5kg, 2シフト運転)
- スペアパーツ保管コストを大幅に削減:1種類のコンポーネントの保管コストを年間30〜70ユーロとすると、50以上の単体アイテムを統合すれば保管するのはバルブ1台のみとなるため大きな節約のポテンシャルが生まれる
- シンプルで迅速なシステムメンテナンス: 高レベルの機能統合により、トラブルシューティングのスピードが上がると同時に、発生し得るエラー源が減少します。
- コンポーネント寿命の改善:"ソフトストップ"モーションアプリは摩耗しやすいクッションを完全に置換し最適化されたサイクルタイムを実現
最新化
交換作業の簡素化, クイックチューニング, エネルギー効率の向上
最新化することはシステムパフォーマンスの向上や製品範囲の拡大、継続的な運用コストの削減など多くの目的に役立ちます。Festo Motion Terminalはこの最新化をより簡単で低コスト、よりスピーディやってのけます。
- 交換・変更やチューニングを簡易化:機能はソフトウェア(アプリ)を介して定義するため やるべきことは最適化されたパラメータセットのコピーのみ
- 最低限の変更だけ空気圧エネルギーコストを削減:バルブターミナルを交換しECOアプリを使用するだけ、 既存のアクチュエータはそのまま
- 再利用率の向上:ハードウェアが1つだけなので高いフレキシビリティ