テクノロジーパートナーの高い信頼性はOSAI社にとって、マネジメントと製品レベルの両方における基本要件となっています。「私たちは単なるサプライヤーではなくテクノロジーパートナーを求めています」と、イタリアの特殊機械メーカーOSAI社のテクニカルディレクターであるFranco Cresto氏は強調しています。このように、Festoは電気と空気圧関連の自動化におけるテクノロジーパートナーだけでなく、エネルギー効率を高めるイネーブラーにもなりました。
トリノ近郊のパレッラを拠点とするOSAI A.S. S.p.A社は半導体, 自動車, 電子産業向けのハイテクコンポーネントの組み立ておよび検査用標準システム、特殊機械の開発と製造を専門とする会社です。各システムは顧客の要件に合わせてカスタマイズされ、最新技術が採用されています。
顧客のエネルギー効率に対する意識を高める
「当社はお客様にエネルギー効率に対する意識を高めます」とFranco Cresto氏は説明します。OSAI社は空気圧関連の自動化やワークピースのハンドリング用座標システム、そして最新の電動アクチュエータまで、Festoのすべてのコンポーネントラインナップを活用しています。「空気圧アクチュエータと電動アクチュエータを調和させて統合するこれらのソリューションによって、OSAIではFestoの機械の80%でエネルギー効率に関する革新的ソリューションを提供できます」とCresto氏は説明します。
Cresto氏はさらに次のように続けます。「エネルギー効率はプロセス全体に影響するため、包括的なアプローチが必要となります。設計から運用段階までの機械またはシステムのエネルギー効率を保証するにはすべてのパラメーターが適切でなければなりません。」それはエネルギー効率の高い製品を生み出すためのソフトウェアから始まります。フロントエンドからバルブ、そして圧縮空気の調質に至るまでのすべてが潜在的な節約を最大化することを目的として設計および実装されています。言い換えれば製品とソリューションは互いに補完し合い、望ましい効果を達成します。これに貢献するものには技術的なものだけでなく、トレーニングやアドバイスも含まれます。
自動リーク検出機能
エナジーセーブモジュールがオフの場合、システムのリーク試験が実行されます。ユーザーが事前に問題ありと定義した圧力降下が検出されると、システムのコントロールシステムに通知します。エナジーセーブモジュールはシステムのホースラインにおけるリークを自動的に検出し、必要なメンテナンス作業を実行できるようにします。さらに、このモジュールには圧縮空気の供給を手動でオン/オフできる機能もあります。特に複雑な生産プロセスの場合、自動スタンバイ検出機能を無効にし、ユーザーにPLC経由で機械が稼働中であるかどうかを判断させるようにできます。
エナジーセーブモジュールMS6-E2Mのもう1つの利点はアクティブ状態監視機能で、これによりシステムオペレーターは最も重要なエネルギーおよびプロセスデータをいつでも利用できます。このモジュールはProfibus経由で機械のコントローラに完全に統合でき、エネルギー消費やシステムの可用性といった関連データを定期的に交換する機能を搭載しています。