「『画期的な世代の機械』は工場内のスペースを確保し、Festoにとってもお客様にとっても新たな成長の可能性をもたらしてくれます。」(Riccardo Panepinto:イタリアのCamaグループのオペレーションマネージャ) これにより消費者向けパッケージ商品のメーカーにとって工場内のシステムのレイアウトに全く新しい可能性が生まれます。他のシステム部品を製造ラインに組み込むことができるようになるフレキシビリティが得られるのです。従来の機械の特徴として機械の外にある大きな制御盤があります。その制御盤内のコントローラは数メートルの長さの多数のケーブルとチューブでフィールドのアクチュエータ, センサ, バルブに接続されています。

よりコンパクトな機械
「画期的な世代」でCama社は同社の機械を完全に再設計しました。これにより機械の設置スペースを小さくすることができました。電動コンポーネントや空気圧コンポーネントを収めた制御盤は機械の台座の隅に組み込まれています。機械に必要な設置スペースが小さいためケーブルやチューブの数と長さを削減し、必要なモジュールやコンポーネントを必要な場所に容易に配置することができます。これによりアクセスが容易になります。中核となる製品が保護等級IP65のFestoCPX-MPAバルブターミナルです。

「CPXとフィールドバスを搭載したバルブターミナルは配線やチューブの量を大幅に削減し、機械の設置スペースを小さくすることができます。」(Panepinto) CPXは空気圧と電気の制御チェーンを接続します。どんなオートメーションコンセプトにもまたどの会社独自の規格にもシンプルに、素早く、フレキシブルに、そしてシームレスに接続可能です。「さらにバルブターミナルには診断機能があります。これによりたとえば予防的なメンテナンスの面で大手ブランドメーカーの要求に応えることが容易になりました。」システムエンジニアである彼)

優れた安全性

新世代の機械では機械安全とプラント安全も重要なポイントになっています。ソフトスタート/急速排気バルブMS6SVは排気に使用されます。想定外の起動に対しても確実に保護することができ、換気能力の1.5倍の排気能力を持っています。

「画期的な機械世代」にはCama社が導入した非常にフレキシブルなサイドローダー「CL 175」が含まれています。同社はこの包装機のレイアウトと機能をともに一新しました。収縮性フィルム, バッグ, 袋, ブリスターなどの一次包装を出来上がったカートンに入れることができます。

賢い技術の組み合わせ

ローディングユニットは中間位置まで正確に移動できる電動アクチュエータEGCと空気圧ミニスライドDGSLを持つハンドリングユニットで構成されています。EGCは自作・組み立て型の電動アクチュエータに比べて組み立て時間を30%短縮することができます。
空気圧および電動アクチュエータ技術を意図的に使用することで高精度と高負荷容量を両立させています。

Cama SpA

Via Como, 9
23846 Garbagnate Monastero
Italy

www.camagroup.com

活動分野:二次包装用システムおよび機械のエンジニアリングと製造

  1. Festoカスタママガジン"trends in automation", 2015年1号掲載
  2. 写真:Cama