3D Cocooner

ロボットスピナレットによるバイオニクス格子構造

獲物を捕まえる網であれ、保護を目的とした繭であれ、クモや毛虫は紡ぎ糸を使って驚くべき構造を作り出すことができます。3D Cocooner ではこれらの自然な構造に非常によく似たファイバーグラス繊維から複雑で安定した形状を紡ぎ出すバイオニクステクノロジーキャリアを開発しました。

3次元空間での安定した軽量化工法

柔らかい糸をしっかりとした格子構造に変えるために、スピナレットは特殊な樹脂でコーティングされています。ノズルから吐出した直後に、UV ライトが樹脂に浸した繊維をピンポイントの精度で硬化させ、頑丈な杆状体(ロッド)になるよう固まらせます。この際、糸は格子の任意のポイントに取り付け、さらに発展させることができます。3次元空間での複雑な構造さえも、一切のサポートなしで可能です。

三脚キネマティクスの直接制御

垂直に取り付けられた タイプ EXPT-45の三脚 は3D Cocooner のハンドリングシステムとして機能します。High-Speed-Handling は空間において正確かつ迅速に制御が可能。その可動性によって、このようなタスクに最適な存在となっています。三脚は必要な位置データと制御信号をアニメーションソフトウェアから直接受け取ります。アニメーションソフトウェアでは目的の構造の3D 形状モデルがパラメータを介して生成されます。

仮想モデルから完成対象物まで

設計された形状モデルに加えて、ハンドリング全体がプログラムに視覚的に保存されます。その結果経路の計画全体をリアルタイムで計算し視覚的にシミュレートして、中間ステップなしで三脚の実際のルートに伝送することが可能です。設計から製造ツールへと直接つながるこの経路は現在の製造環境では非常に珍しいものです。しかしこれは将来の個別化された製造のための重要な前提条件でもあります。