クリーンルーム向け製品

Festo からの FAQ と実用的なヒント

かつてはクリーンルームで製造する業界は限られていました。今日ではクリーンルームで製造しているのはエレクトロニクスや太陽電池の製造, 医療技術に半導体産業に限りません。これら以外の多くの業界でもクリーンルームでの使用に適したコンポーネントが必要とされています。これに関する重要な情報はこちらです。

どのFesto製品がクリーンルームに適していますか?

ISOクラス7のクリーンルーム環境においてはすべてのシリンダやバルブ, グリッパやアクチュエータ, ハンドリングシステム全般に真空システムと圧縮空気システム, センサ, フィルタ, レギュレータや継手といったFesto製品シリーズが使用可能です。これらのほとんどはクラス6と5 にも対応しています。またかなりの数がクラス4にさえも対応しています。カスタマイズした特殊ソリューションもいつでも提供可能です。

Festoのすべてのクリーンルーム製品はISO 14644に準じて各クリーンルームクラスごとに分類されています。クリーンルームへの適合性は使用場所と製品の動作パラメータに依存するため、当社製品の使用に関する適切なアドバイスは多くのお客様にとって重要な役割を果たします。お客様のアプリケーションでの当社製品の使用についてご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

クリーンルームに役立つ情報

Festoのクリーンルーム製品は標準品だけ?

そんなことはありません。標準のソリューションだけでは十分に対応できないアプリケーションは常にあるものです。例えば要求されるクリーン度がより高く、特殊なソリューションでしか対応できない場合などです。ここでもFestoはお役に立てます。多くの場合、簡単な手直しだけで十分対応可能になります。こうした場合には、Festoのエキスパートに直接ご連絡ください。

カスタマイズされた特別なソリューション

当社はクリーンルームで30年以上の経験があり、当社のエンジニアはISO-14644クラス4以上での使用に適するようにシリーズコンポーネントを常に適応させています。

Festoではお客様の意見を聞き取り、そこから共に課題を解決していくという2段階のコンサルティングコンセプトを採用しています。非常に敏感なゾーンは分離できることが多いため、テストで名目上 ISO 5 または 6 しか達成していないコンポーネントでも十分です。これら以外の場合は全てエンジニアに手渡し、エンジニアがお客様に対してソリューションを提示します。

Festoではどのようにクリーンルーム製品を認証するのか?

クリーンルーム: クリーンルーム製品のテスト

ISO 14644 規格は、それぞれの粒子排出量に応じた製品の分類の基礎を形成します。対応する分類は ISO 14644-1 で定義されています。これは、クリーンルームに適したすべての Festo 製品が ISO 規格に従って測定され、粒子排出量が評価されていることを意味します。Festo は HPC を使用した直接測定を使用します。この方法はより正確で意味があります。

テストは実際にはどのように行われるのか?

測定方法は、最高濃度のポイント HPC (最高粒子濃度位置) に基づいています。他の方法と比較して、これには、オートメーション コンポーネントの粒子放出特性について明確なステートメントを作成できるという利点があります。実際のクリーンルーム環境での層流・等速気流における測定プローブを用いた方法により、クリーンルーム内の実際の状況をほぼ完全に再現することができます。この方法では、粒子の放出にとって重要な点と、それらについての対応するステートメントを特定することもできます。

忘れてはならないのは Festoにおけるクリーンルームの適性とは、密閉され監視された圧縮空気システムを常に前提としています。つまり、リークがなく、排気によって粒子が外へ流れ出ることがない状態です。

Festoではクリーンルーム製品をどのように分類しているのか?

Festo クリーンルーム製品は ISO 14644-1 に従ってテストされ、分類されています。追跡可能で再現可能な測定は当社にとって重要です。これが、お客様の特別な要件について最適にアドバイスできる唯一の方法です。

注意してください: クリーンルームへの適合性は使用場所と製品の動作パラメータに大きく依存するため、当社製品の使用に関する適切なアドバイスは多くのお客様にとって重要な役割を果たします。お客様のアプリケーションでの当社製品の使用についてご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

どうやって適切なクリーンルーム製品を見わけるのか?

機能しているクリーンルームアプリケーションにすばやく到達できるよう、クリーンルームカタログ(PDF)には80を超えるFestoの製品ラインからテスト済みの全コンポーネントをまとめています。これには空気圧アクチュエータ, バルブ/バルブターミナル, 調質機器とアクセサリ、それに電動アクチュエータテクノロジーのすべてが掲載されています。通常はこれで十分です。

クリーンルームカタログ プラスX

クリーンルームへの適性についてテストされていない製品に興味があるようでしたら、必要に応じてテストさせていただきます。必要なコンポーネントを比較的簡単にISOクラス4に変更するなどといったお問い合わせにもFestoのエキスパートが対応させていただきます。

クリーンルーム製品を使用するうえで考慮すべき点とは?

工場で使用されている製品が割り当てられたクリーンクラスに準拠しているかということ、 そこが最も重要な点です。Festo では、すべてのクリーン ルーム製品は ISO 14644-14 に従って分類されています。ただし、クリーンクラスはアプリケーションにおける具体的な使用場所によって異なります。複雑に思えるかもしれませんが、これは良いニュースとも言えます。

使用場所に応じたクリーンルームクラス

機器のクリーンルームとの互換性は常に使用場所により異なるという事実は、どこにおいてもより厳しいクリーン度を確保する必要がないこということになります。クリーンルームは均質なゾーンではないのです。おそらく、ISO 14644-1 に従って ISO クラス 4 を達成する製品がワークピースの上に必要になるでしょう。ただし、公称 ISO クラス 7 のみを達成する製品でも、ワークの下に使用することができます。 詳細については、クリーン ルーム カタログ (PDF)をご覧ください。

また、梱包についても同様のことが言えます。Festoではプロフェッショナルなクリーンルーム梱包が可能ですが、実際に必要とされることがめったにないため、多くのケースでこのコストファクターを削減することができます。Festoの経験上、ほとんどのコンポーネントはまったく通常の環境で組み立てて配送することができます。そして最終的なクリーニングは現場で直接行われます。
ご不明な点がありましたら遠慮なくお問い合わせください。該当するコンポーネントがセーフティ機能を満たす必要がある場合や周囲条件がデータシートの値から逸脱している場合などは、ぜひご連絡ください。