BionicKangaroo

回生エネルギーによる効率的なジャンプキネマティクス

新しい駆動コンセプトやモーションフォルムはBionic Learning Networkにおいていつも大きな役割を果たしてきました。そのためカンガルーとそのユニークな動きを詳しく見て、それを技術的に実装したのが BionicKangaroo です。自然界のモデルと同じように、BionicKangaroo はジャンプ時にエネルギーを回生しアキレス腱に蓄えて、次のジャンプに効率的に再び戻すことが可能です。

本物のアキレス腱の重要な機能は弾性のあるラバー製ベルトが引き受けます。これは足の後ろに取り付けられ、ジャンプをトリガする膝関節の空気圧シリンダと平行に取り付けられています。人工腱は着地時にジャンプを弱め、同時にキネマティクスエネルギーを吸収し次のジャンプに向けて放出します - 自然界のカンガルーと同じ技術です。

安定したダイナミックなジャンプ動作

Condition Monitoring と正確な制御・調整技術によりジャンプと着地時の安定性が確保されます。ロボットカンガルーは空気圧の助けを借りて高いジャンプ力を達成します。例えば尻尾や腰の調整など、最高レベルの位置精度が要求される場所では電気モータが使用されます。このように、人工カンガルーは空気圧と電気の駆動技術を効率的かつインテリジェントに組み合わせて、極めてダイナミックなシステムを構築する方法を示しています。

ジェスチャーコントロールによる直観的な操作

BionicKangaroo はジェスチャーを使用して非常に簡単に操作することが可能です。手を振ると、カンガルーは動き始めます。対応する手の信号でカンガルーは自身の軸を中心に回転します。特別なブレスレットがユーザーの動きを把握しBluetooth を介して人工カンガルーのコントローラに信号を送信します。

オンボードのモバイル式エネルギー供給

Festoのエンジニアは人工カンガルーのモバイル式エネルギー供給に特に注意を払いました。この目的のために、チームは2種類のコンセプトを開発しました -1つは一体型コンプレッサ、もう1つはモバイル式の高圧アキュムレーターです。動きを生み出す筋骨格系はカーボンで強化されたレーザー焼結コンポーネントでできています。その結果この人工カンガルーの体重は約7キログラム弱、大きさは約1メートルで高さ40センチ、距離は80センチまでジャンプすることが可能です。